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第二十話 完全包囲 

  第二十話 完全包囲
 地球連合艦隊(エターナル、グラードル軍、ネルティア軍、国連軍の連合艦隊)は”オペレーション エンド・オブ・ウォー”に向け、軍事衛星スーパーノヴァに向かっていた。
  「かなり厳しい戦いになるだろうな。」
 各勢力の代表者がエスペランサの士官集会室に集合し、作戦会議を行っている。
  「スーパーノヴァ本体は強固な電磁フィールドに覆われている。どうするか・・・。」
 ネルティア軍代表のビル・ラインが言った。彼はトリスタン4番艦の艦長をしている。
  「MTU部隊を突入させるか?」
 グラードル代表のダグラス・グラードル大統領が言う。
  「いや、それでは危険すぎます。ここはスーパーノヴァの砲口から艦隊を中に入れましょう。砲口まで電磁フィールドで覆うわけには行かないから砲口は無防備のはずです。」
  「なるほど。さすが長年戦ってきたアルバート艦長だ。」

 ルディたちの両親は、比較的安全と言われているコスモサイドベースに避難する事になった。
  「またお別れか。」
 リオが悲しそうに言った。
  「また会えるよ。この戦いが終わったら。」
  「うん、そうだよね・・・。」

 それから4日後。
 敵に襲撃されることも無く、艦隊は静かに航行していた。
 すでに艦隊は小惑星帯に進入し、もう少しで”ケレス”の最初の防衛ラインに差し掛かるところにいた。
  「前方にかなりの規模の艦隊が待ち構えていますね。こっちの艦隊と同じ位の規模です。」
 フェリナはモニターを見ながら分析する。
  「強行突破しかないか。あまりここで戦力を・・・。」
 アルバートが言い終える前にフェリナが異常を知らせる。
  「待ってください。後ろにも敵艦隊がいます。えっ、左右にも、さらに上下からも敵艦隊が迫ってきます。」
  「なんだって!全方位を囲まれたのか!」
 その時、大型モニターにグラードル大統領が映し出された。
  「大統領。敵艦隊が!」
  『こちらでも確認している。宇宙ならではだな。前後左右、そして上下を囲む物量作戦”立体包囲”だ。』
  「MTU部隊を全機発進させます。」
  『ああ、頼む。こちらからも全機発進させる。艦隊の指揮は頼むぞ、アルバート艦長。』

 ルディはMTU格納庫に向かって走っていた。
  「エリス、どうしたんだ?」
 エリスが角から飛び出してくる。
  「私も出撃する事にしたの。艦隊を守るために。」
  「そんな、大丈夫なのか?」
  「うん。シミュレーションは何回もやったし、艦長にもミランダさんにも許可は得たから。」
  「わかった。無理しないように。」
 MTU格納庫に付くと、エリスはヘリオス改予備機に向かった。
 ルディもストライクイクシードに搭乗し、システムを起動させる。

 数分後、MTUは全機発進し、迎撃体勢に入った。
 敵艦隊からもグレンデル隊が発進した。
  「さて、どうするかな。」
 アルバートは突破の方法を考えている。
  『僕にひとつ考えがあります。』
 リオからだった。
  『一番規模が大きいのは、前方にいる艦隊です。そこさえ通らなければ損害は減ると思います。そこで、エスペランサ以外の艦隊は上方の敵艦隊を叩き、突破します。』
  「で、エスペランサはどうするんだ?」
  『エスペランサはかなりの高速艦です。下方に展開している艦隊を攻撃しつつ、最大速度で前方の艦隊を下から上へと横断します。砲撃を前方艦隊の旗艦に集中させ、撃沈させることが出来れば前方艦隊は混乱し、少しですが攻撃の勢いが弱まると思うんです。』
  「なるほど。」
  『そのときに、エスペランサ以外の地球連合艦隊が前方艦隊の上を跳び越す形で突破するんです。』
  「エスペランサは単艦で突破するのか?」
  『はい、それ以外に方法はありません。チャンスは一度きりですがやってみましょう。』
  「・・・わかった。やってみよう。」

 数分後、その作戦は全艦に伝えられ、実行に移された。
 エスペランサは下に離脱し、それ以外は上に進路を取る。

  「墜ちなさい!」
 ミランダのライザーアークが手に取ったレーザーソードがグレンデルを貫き、炎の奥に消える。
  「しつこいんだよ!」
 ライナスはビームライフルを連射し、一気に数機のグレンデルを破壊した。
  「このっ!」
 左手のビームクロー、右手のビームランスを使って二機のグレンデルを相手し、両機とも撃破した。
  「数が多い!」
 そう言いながらもリオの的確な狙撃は次々とグレンデルを捕らえる。
  「一気に道を開ける!」
 ストライクイクシードの全砲門が開き、一斉に無数のビームが放出される。
 目の前に数多くの爆発が起き、暗い宇宙を一瞬鮮やかに照らした。
 さらに、今回新たに装備されたイクシードバレル(レイバレル、ゲイザーバレルと同じような遠隔操作砲塔)が空を舞い、撃墜しきれなかったグレンデルをビームで叩き落した。
  「そこっ!」
 エリスのヘリオスが放ったビームがグレンデルの胴体を貫く。
  「当たった!」
 続いて次の機体も撃破する。
  「いい加減止めてくれぇ!」
 マルチロックしたパーフェクトジュネスのミサイルが一斉に発射され、多数の敵機を爆散させた。

 エスペランサはその中を突っ切り、前方に展開する敵艦隊に向かう。
  「全砲門スタンバイ。照準、敵旗艦!」
 敵艦隊の中心に近づいたエスペランサの全砲門が開き、敵旗艦を狙う。
  「発射ぁ!」
 鮮やかなビームは吸い込まれるように敵旗艦に命中し、各所から炎を上げて轟沈した。

  「あいつら!旗艦をやったのか!」
 地球連合艦隊の前方に展開しているアマテラス艦隊の艦内で待機しているカイザーは、旗艦撃沈の報を聞き、驚きを隠せない。
  「”クエーサー”を出すぞ。エスペランサを撃沈する!」
  「しかし、アレはまだ・・・。」
  「試験運用もかねて行う。心配するな。」
 カイザーはそう言うと、その部屋を出て行った。

 AHU-800クエーサー。
 ゲイザーの性能が不足していると感じたカイザー本人が設計した新型MTUだ。
 ストライクイクシードで使用された技術も使われていて、性能は互角以上といえる。

 敵旗艦を撃沈し、地球連合艦隊との合流地点に向かうエスペランサに接近する物体があった。
  「こちらライナス。正体不明機が接近。識別はアマテラス。」
 ルディと共に哨戒を行っていたライナスが最初にその物体に気付いた。
 その時、不意にその物体からビームが放たれ、ライザーアークを掠める。
  「ライナスさん!」
  「大丈夫だ!」
  『超人類と常人類の共存はできないと、何回言わせるかぁぁーー!』
  「その声は、カイザー・ヘルマン!」
 続けざまに数発のビームが放たれる。
  「この野郎!」
 ライナスはそう言い、ビームライフルで反撃した。
  『くっ、邪魔が入るか!』
 クエーサーは両刃レーザーソードを抜き、ライザーアークに迫る。
 ライザーアークもレーザーソードを構えた。
  「ライナスさん!そいつは・・・。」
 ビームの刃が衝突し、激しい衝撃波が起こる。
  「うおりゃぁぁーー!」
 ライザーアークがレーザーソードを振るう。
 クエーサーはそれをひらりとかわし、反撃体勢に移った。
  『消えろぉぉ!』
 両刃レーザーソードがライザーアークの腰を両断し、脚部が激しく爆発する。
  「ライナスさん!」
 ストライクイクシードはライザーアークをかばうように構えた。
 しかしその時、一瞬だけ反応が遅れたルディに、四方からクエーサーバレルのビームが飛来する。
  「ルディ!」
 ライザーアークが瞬間的にストライクイクシードの前に出て、そのビームをエネルギーシールドで受け止める。
  『邪魔だ!』
 さらに数発のビームが放たれ、体勢を崩したライザーアークを襲った。
  「ルディ、すまない・・・。」
 ビームの連射に耐えかねたライザーアークは大爆発を起こし、消滅した。
 一瞬の硬直の後、ルディが叫んだ。
  「・・・ライナスさん。ライナスさぁぁぁん!」
 ルディに見えているのはライナスの仇であるカイザーのみ。
  「お前が・・・お前がやったのか!」
 ルディのイクシード・ジ・インフィニティが目覚め、膨大な力が解き放たれる。
 ただがむしゃらにビームを乱射し、”セイリオス”を振り回し、クエーサーを襲う。
 その数発がクエーサーに命中する。
  『こいつ、気が狂ったのか!やむを得ん、撤退する。』

 戦闘が終了し、地球連合艦隊に合流したエスペランサの艦内では重苦しい空気が流れていた。
  「ライナス・・・いずれはエターナルの代表にもなるかと思っていたが。」
 アルバートでさえ涙を隠しきれない。
  「僕が・・・守りきれなかった。」
  「大丈夫?ルディ。」
 ブリッジに入ってきたエリスが言った。
  「うん、これから作戦が始まるんだしね。それに、僕が守らなきゃ。みんなを。」
  「そうだよね。」


  次回予告
 多大な犠牲を払って立体包囲を脱したが、さらなる脅威が待ち構えていた。
 スーパーノヴァを偵察するために発進した偵察機が、いきなり破壊されたのだ。
 スーパーノヴァの周囲には無人砲撃衛星が無数に待機していて、スーパーノヴァの護衛に当たっていた。
 そこで、国連から提案が出される。
 極秘裏に開発していた”ヘルシャーク”の改良型のミサイル”EMP(電磁パルス)弾頭”を衛星郡の中枢に打ち込み、衛星を行動不能にするというものだった。
 果たして、この作戦は成功するのか!
  次回!第二十一話 突破への道
   おたのしみに!


  ダブルオーの一言
 なんか最近サブキャラ(特にライナス)の出番が少ないなぁと思っていました。
 そこで思いついたのが今回の展開でした・・・。
 重要メンバーが一人も死なずにスーパーノヴァ攻略できるわけありませんもんね。←そういうこと?
 もう少しで最終回です。
 何とか年内に終わりそうです。

                 <第十九話 ホーム 第二十一話>
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