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第十九話 出撃 

  第十九話 出撃
  「大気圏離脱を確認。システムを通常航行モードに戻します。」
 フェリナの言葉を聞き、アルバートはほっと息を付く。
  「久しぶりだな、宇宙。」
 トルカがルディに話しかけた。
  「僕はアマテラスの艦で一瞬だけ来たけど。」

 エスペランサは宇宙を静かに航行していた。
  「グラードル艦隊との合流地点に向かうぞ。」
  「”艦隊”として戦えるのはいいな。」
 ライナスがつぶやく。
  「いままではずっと1隻だけだったもんね。」
 ミランダもつぶやいた。
  「あっ!救難信号をキャッチしました。」
 フェリナがモニターを確認しながら叫ぶ。
  「信号を出しているのは国連艦隊です。」
 アルバートは少し考えてから答えた。
  「助けるぞ。」
  「でも・・・。」
  「今の国連は敵じゃない。うまくすれば、一緒に戦ってくれるかもしれない。」
 アルバートは力強く言い、続けてミランダにMTU部隊を発進させるように指示した。

  『作戦を説明する。』
 ルディはストライクイクシードのコックピットの中で、アルバートの作戦説明を聞いている。
  『国連艦隊を攻撃しているのは、ニュージーランド宇宙港西ブロックから打ち上げられたアマテラス地球侵略艦隊の先遣隊であると判明した。国連軍の抵抗は弱く、全滅するのは時間の問題と思われる。』
 アルバートは続けた。
  『そこで我々は国連艦隊を助け、アマテラス艦隊を攻撃する。幸い、アマテラスはまだこちらに気付いていない。エスペランサはアマテラス艦隊の下方から接近し、奇襲攻撃をかける。敵が我々の介入によって混乱した際に、国連と協力して一気に叩く。』
 ルディはストライクイクシードの戦闘システムを起動させながらも耳を傾ける。
  『このアマテラス艦隊を攻撃する事は、グラードル艦隊との合流地点の安全を確保することにもつながる。各員の健闘を祈る。』

  「ルディ・カーティス、ストライクイクシード行きます!」
 各MTUがエスペランサから発進し、艦と共にアマテラス艦隊に接近する。
  『十秒後に一斉射撃を行う。』
  『10、9、8、7・・・4,3,2,1、発射ぁ!』
 鮮やかな色のビームがアマテラス艦隊に浴びせかけられ、アマテラス艦隊は混乱し始めた。
 ある艦は反転し、戦闘区域から離脱しようとする。
 ある艦はエスペランサに艦首を向け、反撃を試みる。
  『各MTU部隊。敵艦隊の中枢に突入せよ。』
 ミランダの言葉と共に、一斉にMTUが加速し、アマテラス艦隊に急接近した。

  「下方からエターナルのMTU接近。ストライクイクシードもいます!」
  「グレンデル隊を呼び戻せ。迎撃するんだ。」
 その時、艦が大きく揺れる。
  「第一エンジンに被弾。緊急停止しました。」
  「くそっ、エターナルめ!」

  「敵艦隊の下方から攻撃をしている艦があります。・・・これは、エスペランサです!」
 モニターには、最大望遠でエスペランサが表示された。
  「彼らがなぜ我々を助ける?」
  「わかりません。」
  「とりあえず、支援感謝すると伝えろ。」

  「国連艦隊から通信です。」
  『我々は国連艦隊。貴艦の支援に感謝します。我が艦隊はクレイヴに逮捕されていた民間人を保護しています。』
 その通信はストライクイクシードにも届いていた。
  「クレイヴに逮捕されていた?!」
 ルディは5年前のあの光景を思い出す。
 逃げ惑う人々。
 銃を乱射するテロリスト。
 眩い爆発の後、姿を消したルディの両親・・・。
 あのテロもクレイヴの仕業だということは判明していた。
  「まさか!」
 エスペランサに攻撃されてもなお、国連艦を攻撃しているアマテラス艦が鮮明に見える。
 あの中にルディの両親が・・・。
  「母さん!父さん!」
  『あっ、ルディ!』
 一機だけ突出するストライクイクシードを見てミランダが叫んだ。
  「お前らは、まだ殺し足りないのかぁぁぁーーー!」
 飽和状態となっていたルディの力は一気に解き放たれ、まさに”無限”を”超える”力を発揮し始める。
  『完全稼働第二条件クリア。出力リミッターを解除します。』
 ストライクイクシードのコックピットに電子音が響き、莫大なエネルギーが機体外部に放出する。
 意思を通して出る青い光のエネルギーは機体を包み、ストライクイクシードの戦闘力は数倍に跳ね上がった。
  「そんな事をしたって、本当の自由は得られない!」
 ”リヴァイアサン”、”イフリート”、”セイリオス”が一斉に火を噴き、国連艦を攻撃しているアマテラス艦を一瞬で爆散させた。
 さらに、全砲門を照射させながら砲口を変え、第二、第三、第四の艦も轟沈させる。
 残るは一隻。
  「こいつさえ墜とせば!」
 ”セイリオス”を構え、その間に急接近して剣を振り回す。
 主砲、副砲、エンジン、ブリッジを一瞬で潰された艦は内部から大爆発を起こし、戦闘の終了を告げる。
  「守りきった・・・。守りきったんだ・・・。」

 戦闘終了後、結局友軍となった国連艦隊と共に、グラードル艦隊との合流ポイントに行った。
 そこにはネルティアの艦隊も待機していて、かなりの規模となっている。

  「「ルディ!リオ!」」
  「「母さん!父さん!」」
 カーティス一家は奇跡の合流を果たし、喜びで満ちていた。
  「僕ももう一回合いたいな。」
 親を亡くしたシヴァはそうつぶやく。

  「エスペランサを旗艦とし、このエリアを通過してスーパーノヴァを突く。」
 エスペランサ、国連、グラードル、ネルティアの各司令官はエスペランサに集合し、最終決戦に向けての作戦会議を進めていた。
 いよいよ、地球の全勢力が集まった艦隊によるスーパーノヴァ攻略戦”オペレーション エンド・オブ・ウォー”が開始される・・・。


  次回予告
 ”オペレーション エンド・オブ・ウォー”に向け、地球連合艦隊が発進する。
 しかし、アマテラスは待ち伏せを敢行し、地球連合艦隊は宇宙ならではの完全包囲”立体包囲”を受けてしまう。
 前後左右、そして上下を囲まれた地球連合艦とルディたちの運命は!
  次回!第二十話 完全包囲
   おたのしみに!


  ダブルオーの一言
 遂にルディ完全覚醒!
 時間が無いのでこの一行で終わらせます。

                  <第十八話 ホーム 第二十話>
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