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第十八話 孤高の不死鳥(後編) 

  第十八話 孤高の不死鳥(後編)
 エスペランサはニュージーランド宇宙港に進入し、艦を射出カタパルトに接続する作業に入っていた。
 エスペランサに続いて宇宙港に進入したネルティア軍の大型艦トリスタンも同じようにカタパルトに接続している。
  「敵の動きは?」
  「第二次攻撃を敢行すべく、艦隊の再編成を行っているようです。」
  「ネルティアには、予定通り打ち上げを最優先にするように伝てくれ。」
 補給を終えたヘリオスやライザーアーク、ジュネス改、コアトルは艦の外で待機し、すぐに艦を防衛出来る体勢を作っている。

 ストライクイクシードのコックピットの中に電子音が響く。
  「くっ、ゲイザーに追いつかれたか!」
 後方を確認すると、純白の機体がこちらに向かってくるのがわかる。
  『逃がさんよ、ルディ・カーティス!』
 ゲイザーⅡはけん制のビームライフルをストライクイクシードに浴びせかけ、ストライクイクシードもやむを得ず反撃した。
 二機の間にはビームが飛び交い、激戦が繰り広げられている。
  「早く戻らないと打ち上げが!」
 モニターには打ち上げ予定時間まで後30分というメッセージが表示された。
  「何とか振り切らないと!」
 ”リヴァイアサン”が火を噴き、ゲイザーのすぐ横をすり抜ける。
  『狙いが甘い!』
 ゲイザーⅡのバックパックに搭載された四本のビーム砲塔から高出力のビームが発射される。
 ストライクイクシードはかろうじてそのビームをかわし、体勢を立て直した。
  「なんて威力だ。”リヴァイアサン”と同じ技術を使っているのか?」
 さらに、ゲイザーバレルも周囲からビームを浴びせかける。
  「うわっ!」
 数発がストライクイクシードを掠める。
 だが、そのビームがゲイザーⅡの視界を一瞬奪い、その隙にストライクイクシードは離脱する。
  『きっ、貴様!』

  「来ました。敵艦隊です。」
 フェリナの報告と同時にクルーは緊張感を高め、いつものように戦闘態勢に入った。
  「予定より早いが、トリスタン1番艦から3番艦を先に打ち上げるんだ。ルディは?」
  「再び戦闘状態に入りましたが、敵もろともこちらに向かってきます。」
  「ゲイザーを振り切れんか。」

 ヘリオス部隊は艦の右舷に展開し、早くも戦闘状態に入っている。
 後続のライザーアーク、コアトル、ジュネス改も続けて戦闘状態に入る。
  「エスペランサの打ち上げまで後10分だ。ヘリオス部隊は2分前になったら艦に戻れ。トリスタン1番艦から3番艦までの艦載機はもう戻るんだ。」
 ミランダが指示を出した。

 エターナル、ネルティア側のMTU部隊とアマテラスMTU部隊が激突する。
 グレンデルの放ったマシンガンがヘリオス改を爆散させ、そのグレンデルは直後にジュネス改に破壊される。
 コアトルはグレンデルFを切り裂き、次に向かった。

 両軍とも次々に撃破され、熾烈な戦いは続く。
  「トリスタン1番から3番、発射ぁぁ!」
 トリスタン1番艦の艦長が叫び、3つある射出カタパルトから一斉に大型艦が発射される。
 ジェットの白い煙を上げながら3隻のトリスタンが上昇していき、やがて大気圏を離脱した。
  「打ち上げ成功です。」
  「次、4番艦5番艦もカタパルトに。エスペランサは最後まで残る。」
 アルバートの指示によって、4番5番のトリスタンをカタパルトに接続する作業が開始される。

  「早くしてくれ・・・。そろそろまずいぞ!」
 ライナスが言う。
  「トリスタン4番5番の搭載機は帰還して。後はエスペランサのMTU部隊で守る。」
 ジュネス改が次々に後退し、残るはエスペランサの機体だけとなった。
  「この数じゃ・・・。」
 ジュネス改が撤退した事により防衛力が低下し、アマテラスの部隊が次々に宇宙港内に雪崩れ込む。

  「4番艦5番艦、発射!」
 2隻のトリスタンも空高く打ち上げられ、大気圏を抜ける。

  「打ち上げまで後3分?!」
 全力で宇宙港へ向かうストライクイクシード。
 後ろからは絶え間なくビームが飛来する。
  「カイザー・ヘルマン・・・。」
 ルディもこまめにけん制しながら宇宙港に向かう。

  「打ち上げまで後2分。ヘリオス部隊は撤退して。ライザーアークとコアトルだけで持ちこたえる!」
  「そんな無茶な!」

  「あそこか!」
 ルディはかすかに見えるエスペランサのシルエットを確認した。
  『行かせるか!』
 ゲイザーバレルが射出され、四方からビームを浴びせる。
 ストライクイクシードはひらりとそれをかわし、前進を続ける。

  「打ち上げ準備完了。どうします、艦長。」
 フェリナはルディの事を聞いた。
 その時、ストライクイクシードからの通信が来た。
  『上昇中に合流します。構わずに打ち上げてください。』
  「そんな無茶な!」
  『大丈夫です。ストライクイクシードは装備さえ整えば自力で大気圏離脱が可能なくらいですから。』
  「・・・了解した。カウントダウンに入れ。」
  「ちょっと待ってください。高エネルギー体が接近しています!」
 その直後、眩い光が宇宙港の構造物を破壊しながら進み、カタパルトを支える柱に直撃した。
  「かっ、カタパルトに直撃!崩壊寸前です。」
  「しまった!・・・緊急発進。崩れる前に上がるぞ!」
 エスペランサはゆっくりと加速し、空に向かうカタパルトのレールを滑走する。
  「艦長!宇宙港の西ブロックに上昇する大型の艦影有り。さっきのビームはあの艦から発されたようです。」
 ニュージーランド宇宙港は二つのブロックで構成されている。
 3つの大型カタパルトと10の中型カタパルトが存在する東ブロックと、1つの大型カタパルトと5つの中型カタパルトが存在する西ブロックだ。
 現在、東ブロックはいまだにアマテラスに占領されている。
  「敵の新型艦か!」
  「粒子ビーム接近!」
 再び眩い光が発射され、カタパルトに直撃する。
 間一髪でエスペランサはカタパルトから離れ、空へ向かって行く。
 その直後、砲撃を受けて自重を支えきれなくなったカタパルトが傾き始め、重力に逆らわず崩壊した。
 粉塵が巻き上げられ、西ブロック一体を覆う。
  「敵艦から砲撃。本艦を狙っています。」
  「各砲門開け、撃沈するんだ!」

  「捕捉した。ん?」
 エスペランサに接近するルディは異変に気付く。
  「なんだあの艦は。」
  『ルディ、アルバートだ。少々厄介な状況だが、予定通り回収する。後部ハッチから着艦するんだ。』
  「了解。」
  『させるかぁぁぁ!』
 ゲイザーⅡが追撃する。
  「行かせてくれぇぇぇ!」
  『兄さん!』
 後部ハッチで待機しているリオのライザーアークが手を伸ばす。
 ストライクイクシードの手ががっちりとライザーアークの手を握り、後部ハッチに着艦する。
  「もう止めてくれぇぇぇ!」
 ”リヴァイアサン”、”イフリート”、”セイリオス”をゲイザーⅡに向け、一斉に火を噴く。
 反応に遅れたゲイザーⅡの脚部に被弾し、ふらふらと下降していった。
 後部ハッチは閉まり、ストライクイクシードとゲイザーⅡの熾烈な戦いが終わった事を示す。

  「主砲、発射ぁ!」
 エスペランサの主砲から高出力のビームが発射される。
 それは敵艦の艦砲に直撃し、その衝撃で敵艦は大きく進路を逸らした。
 敵艦は攻撃をあきらめたらしく、進路を徐々に変えてその空域を離脱していった。


  次回予告
 地球の重力を振り切ったエスペランサは、グラードルのルナポートから発進したグラードル艦隊と合流する地点を確保するため、衛星軌道上に滞在している中規模アマテラス艦隊を奇襲する。
 果たして、奇襲作戦は成功するのか!
  次回!第十九話 出撃
   おたのしみに!


  ダブルオーの一言
 この話は短くなるかなぁなんて思っていたんですが、意外と長くなりました。
 最後の方の演出がどこかで見た事があるような・・・って人、いるかな?
 やっぱり何かしらかぶっちゃうんです。ご了承ください。
 いよいよ後半です。
 冬休みにラストスパートかけて一気に年内に終わらせます。
 冬休みの宿題は計画的に、そして不死鳥の宇宙の執筆も計画的に行きたいと思います。
 優先順位は当然執筆!おいおい・・・

 あ、ニュージーランド宇宙港の説明でどっちも東ブロックになっていたので訂正しました。
 すいません。

                  <第十七話 ホーム 第十九話>
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