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第十四話 国連の闇 

  第十四話 国連の闇
  「ひどいものだな。」
 国連軍との激戦の果てに、グラードル連合軍は辛くも勝利を得ることができた。
 しかし、グラードル連合軍の被害も甚大で、ドックのいたるところに艦の破片が浮いている。
 アルバートがエスペランサのブリッジからドックを眺めていると、ルディとエリスが並んで入ってきた。
  「フランジュのパイロットはどうだ?」
  「彼は人工的に改造された人間のようです。だからあんなに強かったんだ・・・。」
  「今の国連ならやりそうなことだ。」
 ルディに拿捕され、エスペランサに収容されたフランジュのパイロットのラザールは医務室で治療を受けていた。

 少しすると、アルバートの手元の艦内電話が鳴り響く。
  「アルバートだ。」
  『意識を取り戻した捕虜が気になることを口にしました。国連の行動の裏には”クレイヴ”があると。』
  「国際傭兵組織”クレイヴ”か?」
  『そのようです。』
  「わかった。こちらでも分析を進めてみる。」
 アルバートはそう言うと、手元に電話を置いた。
  「クレイヴってなんですか?」
  「世界最大規模の傭兵集団だ。なるほど、最近のクレイヴの行動はおかしいと思った。国連を裏で操っているんならすべて筋が通る。」
  「操る?」
  「裏取引だ。多分、莫大な資産を持つ国連の軍事行動を活発化させ、クレイヴの兵を送ってその資産を受け取ろうって考えなんだろう。フェリナ、その情報をグラードル政府に送るんだ。」
  「はい。」

 それから数週間が過ぎた。
 今のところアマテラスは大規模な行動を起こさず、クルーたちには十分な休暇が与えられた。
 エスペランサに搭載されているヘリオスは全機グラードルに引き渡され、様々な改造を受けて帰ってきた。
 また、グラードルが開発した新型機ライザーアーク3機もエスペランサに搭載され、戦力は十分といえる。
  「これからどうするか・・・。」
 アルバートは外を見ながら考えている。
  「クレイヴと戦いましょう。」
 ルディが力強く言った。
  「クレイヴと?向こうは戦争のエキスパートだぞ。」
  「数や戦術では劣るかもしれませんが、調べたらクレイヴは陸戦主体だということがわかりました。MTUはつい最近開発された”クレイヴ・アレス”だけです。量産している途中ですし、パイロットの育成も完全とはいえません。いまが叩くには一番いい時期です。MTU部隊を前面に出して空中戦をすれば勝機はあると思います。」
  「MTU戦か・・・。」
  「エスペランサは新型機を受領したし、ネルティアも支援してくれます。」
  「よし、そうしよう。フェリナ、グラードルとネルティアにも支援要請を。」
  「わかりました。」

 その数日後、エスペランサ、グラードル、ネルティアの連合艦隊はグラードルシティを出港し、クレイヴの本拠地のグレートブリテン島に向かっていた。
  「グラードルによると、地元のレジスタンスも協力してくれるそうです。」
  「レジスタンスか・・・心強いな。」

  「作戦説明を開始する。」
 連合艦隊の全艦のモニターにアルバートが映された。
  「我々はグレートブリテン島北部のインヴァネス基地に対し、攻撃をかける。」
 モニターにはグレートブリテン島北部が映し出される。
  「この基地の最大の特徴は地形にある。」
 拡大され、V字型の湾が映された。そのV字の一番奥にインヴァネス基地がある。
  「このようにV字型の湾の奥に敵基地があるため、敵にとっては非常に好都合である。湾の入り口からまともに侵入した場合、基地に設置してある多数の大型対艦ビーム砲によって一瞬で全滅してしまうだろう。」
 モニターには対艦ビーム砲の位置とその攻撃範囲が表示された。
  「そこで、機動力が高いMTU部隊を先に侵入させ、砲台を沈黙させる。本来、戦艦を相手にするために設置された砲台は動き回る敵に対して当てることが困難なため、これがもっとも有効な攻撃方法だということになる。砲台が沈黙したら全艦が一斉射撃しながら前進、基地に侵入する。各艦は敵艦を迎撃し、敵の注意をそらし、その間にレジスタンスが基地施設を直接爆破するという作戦だ。かなりの激戦になると思うが、諸君らの働きが無ければ国連が目を覚ますことは無い。健闘を祈る。」

  「どうも慣れないな、出撃前のこの空気。」
 トルカがコアトルを起動させながら言う。
  「そう言われたって、皆緊張しているんだからしょうがないよ。」
 ルディも同じくストライクイクシードを起動させながら言った。
  「慣れない新型機に乗ってる人も多いけど、皆がんばってね。」
 ミランダが励ます。
  「いいよな、リオは。特注のライザーアークだもんな。」
 ライナスはリオに向かって言った。
 リオに支給されたライザーアークは他のとは違い、遠距離戦に特化したつくりになっている。
  「特注って言ってもグラードルの人が勝手にこう造ったんですよ。」
  「特注ね・・・。僕のも特注だけど。」
 パーフェクトジュネスに乗ったシヴァも言った。
  「はいはい、私語はそこまで。出撃するよ!」
 ミランダの指示に従い、全機出撃体勢になった。

  「ルディ・カーティス、ストライクイクシード行きます!」
 ルディの力強い声と共にストライクイクシードは発進し、インヴァネス基地に向かっていった。


  次回予告
 いよいよ、インヴァネス基地攻防戦が始まった。
 対艦砲を破壊すべく出撃したMTU部隊の前に、クレイヴの大型四脚歩行兵器が立ちはだかる。
 圧倒的火力を武器にMTU部隊を蹴散らしていく四脚歩行兵器をルディは止められるのか!
  次回!第十五話 インヴァネス攻防戦
   おたのしみに!

  ダブルオーの一言
 今回は戦闘シーンはなしです。
 そのせいでちょっと短め。たまにはこういうのもいいかな?
 地図で見てみると、本当にインヴァネスってところはV字型の湾の奥にあるんです。
 攻めにくそうですよね~。

  NEW UNIT
 ・ライザーアーク
  イクシードの戦闘データを参考に、グラードル軍が開発した新型MTU。
  イクシードには及ばないものの、高い性能を持つ。
  E・MDHジェネレーターを搭載していて、武装の多くはビーム兵器である。
  
 ・ヘリオス改
  グラードル軍がヘリオスを回収し、改造した機体。
  E・MDHジェネレーターを標準装備し、無限のエネルギー源を持つ。
  拿捕したフランジュの技術も応用されていて、新たに装備されたリフターにはサブバレルに似た兵器”レイバレル”を搭載している。

                  <第十三話 ホーム 第十五話>
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