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第十二話 宇宙(そら)からの流星 

  第十二話 宇宙(そら)からの流星(前編)
  「援護・・・感謝します。あなたがたがいなければ我々は全滅していました。」
 エスペランサの劣勢を聞きつけて支援に駆けつけたグラードル軍艦隊とともに、ボロボロのエスペランサはグラードル合衆国のコロンビア地区の港に入港した。
 エスペランサのブリッジは静まり返っていた。
 皆ルディがいなくなったことのショックを隠しきれないようだ。
  「あいつ・・・どうして。」
  「兄さん・・・。」
 イクシードが捕らえられ、敵艦に収容されているのを見る限り、ルディは生きていても捕虜となっているだろう。

 やがて、入国手続きが終了するとアルバートとミランダを除く各クルーは自由時間となった。
 アルバートとミランダは首都「グラードルシティ」にあるグラードル国防省本部に向かった。

 国防省本部に着くと、両脇にいる銃を持ったグラードル兵とともに長官の部屋に入った。
  「失礼します。」
  「座ってくれ。」
 そこには国防省長官と共に、グラードル合衆国大統領のダグラス・グラードルもいる。
  「・・・早速だが、よくここまでたどり着いてくれた。ルディ君の件は残念だったが。」
  「はい。彼はとても有能な子でしたが・・・。」
  「そこで、彼の代わりというわけではないが、ライザーアークという新型機を用意させてもらった。機動性重視の機体だ。」
  「それはありがたいです。グラードル軍の直接的な支援のほうは・・・。」
  「もちろんするよ。政府も国民も軍も一丸となって君たちを応援する。エスペランサを旗艦とする、特務艦隊の編成も考えているところだ。」
 そのような話は、数分間続いた。
  「ヘリオスのデータを渡していただければ、そちらの発展機も設計させましょう。」
  「感謝します。」
 その時、部屋のドアをノックする音が聞こえた。
  「入ってくれ。」
 一人の男が「失礼します。」といって部屋に入り、グラードル大統領と国防長官に告げ口した。
  「・・・それは本当か!すぐ行く。」
 男は急ぎ足で部屋を出て行く。
  「すまない。緊急の用事ができてしまった。話し合いは後にしよう。」
  「わかりました。失礼しました。」

 大統領は足早に廊下を走り、コンピュータが並ぶ部屋に入る。
  「どういうことだ!」
  「現在、国連軍の大艦隊が大西洋の領海線上に展開しています。これは明らかに攻撃体勢です!」
  「数は?」
  「八十隻を超えています。すごい数です。」
 一瞬部屋は静まり返り、部屋にいる全員が大統領と国防長官の判断を待った。
  「・・・軍に第一警戒命令を出せ。エターナルにも協力要請を。」

 エスペランサの周辺ではサイレンが鳴り響いている。
  『各員第一警戒態勢で待機。現在、国連艦隊が領海線上に集結しています。』
 エスペランサはアルバートとミランダが不在のため、ライナスが艦長席に座り、指示を出していた。
  「グラードル港で艦長とミランダと合流する。時間が無いから飛行して行くぞ。」

 数時間後・・・
 グラードルシティ近くの海域では、グラードル軍の巡洋艦、空母などが無数に浮遊していた。
 その後、発進の合図と共に、グラードル軍量産型MTU「ファントムJ型」が次々に発進する。
  「こちらエスペランサ、遅れてすいません。今から配置に着きます。」
 赤と白の特徴的なボディを持つ大型飛空挺エスペランサは着水し、グラードル艦隊の中に入った。

  「ううっ。」
 かすかなうめき声と共に目を覚ますと、視界に広がるのは金属の壁。
 薄暗いその場所で辺りを見回すと、金属の壁以外に何も見えなかった。
  「そうか・・・捕まったんだな、イクシードごと。」
 ぼんやりとしたまま少し時間がたつと、遠くから足音が聞こえてきた。
 その足音はだんだんと近くなっていく。
 急に牢の鍵が開けられ、ルディと同じくらいの年齢の少女とひげを生やした男が入ってきた。
  「あっ、目を覚ましたよ!」
  「ああ、いいからメシを置け。」
 男はぶっきらぼうにそう言う。
 少女は仕方なくそれに従うと、男は先に出て行った。
 少女はそれを確認し、ルディにそっと近寄る。
  「明日の朝ね。待っててよ。」
 小声でルディにそう言うと、足早に牢を出て行った。
 男は聞こえていないようで、ドアを閉め、鍵を閉めた。
  「明日の・・・朝?」

 その日はそのまま何も無く過ぎ、次の日の朝、ルディは目覚めた。
 その朝も前日と同じように、少女と男が食料を持ってきた。
 少女が食料をルディの前に置くと、男は黙って立ち去ろうとした。
 その時、不意に少女がつぶやく。
  「ちょっと・・・ごめんね。」
 その直後、少女は男の顎を肘で一撃する。
 男は信じられないような顔をしてその場に倒れ、失神した。
  「え、ちょっとどういうこと?」
  「詳しい事情は後で話す。私の名前はエリス・ブラート。あんたは?」
  「僕はルディ・カーティス。」
  「じゃ、自己紹介はその辺にして、行くよ!」
 ルディはエリスと名乗った少女に強引に腕を引かれ、牢から引っ張り出された。
  「行くって・・・どこに?」
  「地球だよ!あんたのエスペランサがいる地球。」
  「戻るの?」
  「そう。簡単に言えば脱獄。バレないうちに早く!」
 ルディは走り、エリスに着いていく。

 途中、やはりアマテラス兵に見つかり、「エリス、何やってる!」といわれたが、気にせずに走り続けた。
 しかし、すぐにサイレンがなり始める。
  「もう少しだから!」
 ルディは答えずに黙って走り続ける。

  「この先だから。強行突破するよ!」
 目の前にある硬く閉ざされた扉に向かい、エリスは手榴弾を投げた。
 激しい爆発が目の前を覆い、扉には大きな穴が開いた。
 中に入ると、多くのグレンデルが並んでいた。
 その中に、ひときわ目立つ機体がある。
 純白のボディの各所に青い塗装がしてある。
  「イクシード?」
  「まあそんなようなもの。アマテラス製イクシードって感じかな。」
 その時、銃を持った敵兵が数人現われた。
  「脱獄だー!」
 銃声が響き、すぐ近くの床に弾痕を残す。
  「あれで逃げるよ!」
 エリスはそのイクシードを指差した。
 二人はリフトに飛び乗り、リフトはゆっくりと上昇する。
 ようやくコックピットがある胸の辺りに到達した。
 エリスは腕を伸ばしてコックピットハッチを開放し、中に入った。
 ルディも中に入り、素早くコックピットを密閉する。
 センサーが自動的に二人を感知し、コックピットを覆う巨大なモニターに映像が映った。
 モニターには辺りの映像が瞬時に映し出され、数十人の敵兵がこちらに弾を浴びせかけてるのがわかる。
  「どう、動かせそう?」
  「うん、何とか。」
 ルディの前にある小型の第二モニターに
   「STRIKE EXCEED
 と表示される。
 ルディにとっては懐かしい駆動音が響き、イクシードの性能を高く評価したアマテラスが製造した最新鋭機「ストライクイクシード」が起動した。
  「僕はまだ戦わなくちゃ。皆も戦ってるんだ。」
  「そう、あんたがいなくちゃ世界は救えない。だから!」
  「・・・ルディ・カーティス、ストライクイクシード行きます!」
 バックパックのノズルから特徴的な蒼い光が放出され、ストライクイクシードは急加速する。
 格納庫を閉ざしていた扉はストライクイクシードの突撃に耐えられず、粉々に砕けた。
 アマテラス艦を脱出したストライクイクシードはさらに加速し、蒼い光の尾を引きながら地球に向かっていった。
  

  次回予告
 遂に国連軍とグラードル軍の戦いが始まる。
 圧倒的な数に対し、徐々に劣勢になっていくグラードル軍。
 しかし、宇宙から接近するひとつの影が!
  次回!第十三話 宇宙(そら)からの流星(後編)
   おたのしみに!


  ダブルオーの一言
 時間が無いので後編のほうに一言は書きます。
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