04 // 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. // 06

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[edit]

trackback: -- | コメント: --

第九話 海中の脅威 

  第九話 海中の脅威
 エスペランサは、インド洋に出て静かに航行していた。
 艦の各部では、前回の戦闘で生じた損傷を修理していた。
  「国連もそろそろ本気になってきたようだな。」
 ライナスはルディに話しかけた。
  「僕たちは敵じゃないのに・・・。」
 ルディはそれに小さい声で答える。
  「やつらは敵だ敵じゃないって判断しているんじゃないかもしれないな。太陽フレアが来て、アマテラスが襲ってきたらそれどころじゃないだろうからな。超人類が戦争を仕掛けてきて、超人類を恨まないやつは少ないよ。グラードルが中立を保っていられるのも不思議だよ。」
  「グラードル・・・。」
  「まだ両親のことが気になるのか?心配するな、絶対に会えるさ。俺たちも最大限に協力する。」
  「ライナスさん・・・。」
  「立派な男がくよくよしてどうするんだ?」
  「でも・・・。」
その時、艦内に放送が鳴り響いた。
  『緊急事態発生。前方、距離20に国連艦3隻発見。むこうもこっちを発見したようです。各員は第一警戒態勢。』
  「・・・俺たちパイロットの役目はこの艦を守り、無事にグラードルまで送り届けることだ。今はそのことを考えるんだ。お前がいなかったら、この艦はとっくに沈んでた。」
  「・・・はい、行きます。僕たちがやらなきゃ。」
  「そうだ、いい子だ。」
 ライナスはルディにそう言うと、二人で格納庫に走っていった。

  「ルディ・カーティス、イクシード行きます!」
 カタパルトからイクシードが勢いよく発射され、大空に舞い上がる。
  『ルディ、海中からもMTUらしきものが接近しているから注意して。』
  「海中?」
 海を見てみるが何も無い。
 しかしその直後、海中からビームが発射され、イクシードの横を通り抜けた。
  「このっ!」
 ルディは負けじとビームを連射する。
 水中ではビームの威力が減衰するためか、敵の勢いは落ちず、さらに攻撃は激化していった。
  「このビームの数・・・3機いるのか?」
 闇雲にビームを乱射していると、いきなり後ろから衝撃が走った。
 海中から飛び上がった国連軍水中用MTU「G-マリン」がイクシードをつかみ、海へ引きずり落とす。
  「うわぁぁぁー!」
 激しい水しぶきをあげて2機は海中に潜り込み、深く沈んだ。
 イクシードは抵抗して敵を振りほどくと、海面に向かおうとした。
 しかし、G-マリンが放ったビームがそれを阻み、イクシードはやむを得ず応戦する。

  「こいつは水中では満足な動きはできない。今のうちに動きを封じて、敵艦の排除に当たるぞ。」
  「「了解。」」
 G-マリンは三方に散開し、各個にイクシードを狙った。
  「水中じゃ機動性が落ちる!」
 イクシードはノロノロと動き、ギリギリで敵の攻撃を避ける。
  「よし、俺に気をとられているうちに、挟み撃ちにするんだ!」
  「「了解。」」
 隊長機と思われる機体が急加速し、イクシードに迫った。
  「こいつ!」
 ルディもイクシードを加速させ、ブレードで切り裂こうとした。
 しかし、左右から発射された小型魚雷に反応するのが遅れ、数発がイクシードを捕らえる。
 魚雷は炸裂し、イクシードは激しく吹き飛ばされる。
  「今だ。敵艦を排除する。」
  「「了解。」」
 3機のG-マリンは反転し、エスペランサに向かった。
  「エスペランサが!」
 その時、ルディの体の奥底に眠っていた力が目覚め、呪縛から開放されたような感じがした。
  「エスペランサをやらせるかぁぁぁーーー!」
 ルディは驚くべき速度で体勢を立て直し、敵機に向かう。
  「ビームが通用しないんなら、こうすればいいんだぁぁーー!」
 手にしているブレードを敵機めがけて投げ、それは見事に敵機に突き刺さった。
  「白いヤツ・・・うわぁーーー!」
 ブレードが突き刺さったG-マリンは爆散し、粉々に砕けた。
 ブレードを失ったイクシードはさらに攻撃を続け、2機目には強烈なパンチを繰り出し、その腕はG-マリンのコックピットにめり込んだ。
  「パイロットがが変わったのか・・・うわぁーーー!」
 2機目も撃墜し、残るは隊長機と思われる機体だった。
 その機体は放電銃で応戦するが、イクシードを掠めることすらできない。
 イクシードはその機体に腕を突きつけ、ありったけの腕部ビーム砲をゼロ距離で撃ち込んだ。
  「これが超人類の力か・・・うわぁーーー!」
 最後の1機も粉々に砕け、海底に沈んでいく。
  「終わったか・・・。」
 イクシードはゆっくりと浮上し、海面から飛び出た。
  『ルディ・・・スペースホークと敵艦はすべて撃墜したわ。帰還して。』
 ルディは無言でその言葉に従い、イクシードはエスペランサに着艦した。

  「インフィニティ・・・か。彼のはかなり激しいな。」
 アルバートはそうつぶやいた。


  次回予告
 エスペランサが多くの島々が点在する南シナ海を航行しているとき、国連陸軍の砲撃隊の攻撃を受ける。
 かなり遠くから砲撃されているため、MTUは通常の戦闘が行えない。
 そのため、艦上から狙撃する作戦になる。
 果たして、ルディたちの運命は!

  次回! 第十話 銃火の中で
   おたのしみに!


  ダブルオーの一言
 初の水中戦です。あまり深く潜らなければイクシードも水中戦闘が可能なのです。弱いけど。
 久しぶりにルディが覚醒しました。
 ルディのインフィニティは他の超人類に比べて、激しいんです。
 理由は・・・物語の核心に触れるのでここでは書きません。
 次の第十話では、リオの意外な能力が発揮されます。

                    <第七話 ホーム 第十話>
スポンサーサイト

[edit]

trackback: -- | コメント: 0

« ゲーム日誌  |  第八話 紅海の死闘 »

コメント

コメントの投稿

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。