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第六話 熱い砂の大地(前編) 

  第六話 熱い砂の大地(前編)
  「ここは・・・アフリカ大陸の中央部です!」
 強敵カイザーとの戦いを制したエスペランサは、大気圏に突入した。
 しかし、北太平洋に降下する予定だが、成層圏の突風にあおられてアフリカ大陸に降り立ってしまったのだ。
  「アフリカか・・・。」
 アルバートの耳には、アフリカを領土とするアスカ国で、つい先日から内乱が起こっているという情報が届いていた。
 エスペランサの操舵主は、慣れた手つきでエスペランサの姿勢を安定させ、重力下でも安定して飛行させている。
 しかし、その数分後には異常が発生した。
  「せっ、制御がききません!」
 操舵主が叫び、その直後にはエスペランサが傾き始めた。
 その後、フェリナも異常を知らせる。
  「1番エンジンから3番エンジンで異常発生!安全装置が作動し、緊急停止しました。」
 エスペランサはさらに傾き、遂には立っていられないほどになった。
  「しかたない、残りのエンジンを使って砂漠に不時着しろ!」
 アルバートの指示に操舵主は素早く反応し、高度を下げ始めた。
 残りのエンジンで浮力を発生させているが、意味は無く、高度は急激に下がっていく。
 アルバートは艦内放送用のマイクをつかみ、早口で言った。
  「総員、不時着の衝撃に備えろ!」
 その数秒後、激しい衝撃がエスペランサを襲い、クルーはあちこちに飛ばされた。
 ブリッジの柱に捕まっていたルディも例外ではなく、柱からもぎ取られて壁に激突した。

  「かなり荒っぽい着陸になったな・・・。」
 艦長席から引きずり落とされたアルバートが、痛そうに腰をさすりながら立ち上がる。
  「各ブロック異常ありません。艦外壁の損傷も軽いようです。」
 フェリナはあわてて報告する。
  「すごいものだな。こんな衝撃にも船は耐えるなんて。」
 大気圏突入直前に回収した、ネルティア軍のシヴァ・ジェラーニエは感嘆しているようだ。
  「純粋なカーボン(炭素)とジュピトリウムの複合材を圧縮して造ってあるからな。」
 アルバートが説明した。
 エスペランサの装甲材質には炭素とジュピトリウムの複合材を使用していて、どちらも真空の宇宙空間で加工したため純粋である。
 さらにそれを熱して液化したものを急速に冷やし、高い密度の物質を作ることに成功した。これにより、高い強度を持つ。

 アルバートはさらに艦の説明をしようとしたが、ブリッジの窓の向こうを見て唖然とした。
 着陸の衝撃で砂漠にめり込んだエスペランサの艦首の先には、弓矢や槍を持った人と共に、巨大で奇怪な生物がいたのだ。
  「くっ、アスカ国か・・・。」
  「アスカ国って何ですか?」
 ルディが質問した。
  「アフリカを領土としている国だ。最近、内戦が続いていて、先進国化を進めていこうという考えの反アスカ勢力と、古代文明を存続させていこうとしているアスカ勢力の間で戦いが起こっている。」
 アルバートが答えている間にも、エスペランサを不思議そうに見ている原住民は増えていった。
  「まずいな、あれはアスカ勢力だと思うが、ここに反アスカ勢力が来たら戦いが始まるかもしれない。」
  「MTUは無事なんですよね?MTU部隊を出しましょう。」
 ルディが提案する。
  「僕もジュネス改で出ます。」
 シヴァはそれに賛同した。
  「すまないなシヴァ君、我々の戦いに巻き込んでしまって。」

 その後、パイロットは格納庫へ走り、自分の機体で待機した。
  『緊急事態発生!艦の後方から反アスカ勢力と思われる部隊が接近中です。』
 艦内放送だった。
  「MTU部隊は発進する。カタパルトは故障して使えないから上空に飛び立てない。歩行戦になるぞ!」
 ミランダが指示する。
 各機は傾いたカタパルトデッキを滑り降り、砂だらけの大地に降り立った。
  「砂漠なんて・・・本来ならMTUが一生触れることの無いものだな。」
 ライナスはそう言い、カスタム型ヘリオスを砂漠に着地させた。
 ルディのイクシードも発進し、潔く砂漠に降り立つ。
  「うわぁ。」
 砂の中にイクシードの足が埋もれ、前に倒れた。
  「気をつけろ!砂漠はめり込むぞ。」
 ライナスの注意を聞きながらシヴァも発進し、足場の悪さに悪態をつく。
 イクシードはリオのヘリオスに引っ張られて起き上がり、足場のよさそうなところに立つ。

 しかし、敵は待ってくれなかった。
 反アスカ勢力は、兵の手に持った「AK-83」を撃ち、MTUの鋼鉄の装甲に金属音を響かせる。
  「とりあえず追い払う。敵に威圧感を与えるんだ!」
  「そう言われたって・・・。」
 ルディは困りながらも敵陣に飛び込み、ビームバルカンで威嚇射撃をした。
 敵兵は銃を乱射しながら四方に散り、イクシードを取り囲んだ。
  「ルディ!」
 ライナスはヘリオスライフルを敵陣に撃ち、敵兵は一時撤退する。
  『アスカ勢力も接近中。注意してください。』
 フェリナの声がコックピットに響き、ルディはそれに反応し、エスペランサの前部に急ぐ。

  「あれは・・・反アスカの新兵器か?」
 空から戦闘を見届ける者がいた。
 その機体には翼があり、とても機械とはいい難いものだった。
  「あんなものが戦いに参加したら!」
 人造生物と機械の複合体「コアトル」。
 アスカ勢力の一部の技師、そして反アスカ勢力の一部の技師が力を合わせて造ったこの機体は「半MTU」と呼ばれ、MTUとは別の分類とされる。
 「トルカ・ケツァル」駆るコアトルは空高くから舞い降り、エスペランサへ向かった。

  『さらに上空からも新手です!一機のようですが・・・。』
 無線機からは次々と絶望的な報告が来る。
  「一機なら僕がやります。みんなはアスカ勢力を!」
 ルディは舞い降りてくる影に向かい、走った。
  『反アスカ勢力の新兵器は退いて!そんなものが戦いに参加したらアスカ国は崩壊する。』
 謎の機体からの通信だった。
  「何のことを言っているんだ?」
  『そんなものが戦ったらこの国は無くなる!』
  「僕たちは反アスカ勢力じゃない。」
  『うそだ!そんなことを言って、アスカ勢力を滅ぼすんだ。」
  「僕たちはエターナルだ。アスカ国の勢力ではない!」
  『まだうそをつくか!ならば僕が撤退させる。」
 謎の機体はイクシードに急接近し、腕から射出されたビームの爪を立てた。
 イクシードも素早く反応し、ブレードで受け止める。
  「僕たちは超人類組織エターナルだ!」
 ルディは同じ事をもう一度叫んだ。
 敵からの反応は無く、代わりにビームの雨を浴びせかけてきた。
 ルディはイクシードをブーストで後退させ、ビームバルカンでけん制させる。
 砂漠用に改造された敵機は身軽な動きで砂の上を動き回り、イクシードの攻撃を素早くかわした。
  「信じられないなら、あれを見るんだ!」
 イクシードのブレードでエスペランサを指した。
 エスペランサは反アスカ勢力の侵攻を許したらしく、銃を持った兵士が艦内に侵入している。
  「あれは・・・。」
  「僕たちが反アスカなら、彼らに攻撃されないはずだ。」
  「じゃあ君たちは・・・。」
  「エターナル。超人類組織さ。」
  「エターナル・・・。くっ!」
 謎の機体は撤退し、はるか上空に消えた。
 ルディは深呼吸し、エスペランサに戻る。
  『艦内に敵が侵入!銃撃戦の備えをしてください。』
 イクシードはカタパルトデッキから艦内に入り、ルディはコックピットから飛び出した。
 近くの作業員から銃を渡された。
 ルディはその銃「MF-27 ビーム突撃銃」を受け取り、艦内に入っていった。
 ルディは銃など使ったことは無いが、エスペランサを守るためにはこの方法しかないと決心し、走っていった・・・。


  次回予告
 反アスカ軍に侵入され、艦内での銃撃戦となったエスペランサ。
 さらに、反アスカ勢力の巨大戦艦まで出現する。
 この熾烈な戦いの中、ルディたちは生き残れるのか!

  次回! 第七話 熱い砂の大地(後編)
   おたのしみに!


  ダブルオーの一言
 第六話です。砂漠の中の戦いになりました。
 文が長いので、前編後編型式にしました。
 この話についての一言も次回に書きます。

                    <第五話 ホーム 第七話>
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