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第五話 大気圏突入 

やっとウニラから解禁令が出たので早速書きました。

  第五話 大気圏突入
 月基地から発進した国連艦隊を退けたエスペランサは、順調に地球へ向かっていた。
  「このままの進路で大気圏に突入すると、北太平洋に降下できます。」
  「そうだな、入港のことも考えると進路はこのままだな。」
 アルバートとフェリナは進路のことで話し合ってる。

  『大気圏突入2時間前です。各クルーは警戒態勢で待機してください。』
 艦内放送が流れた。
 ルディにとって大気圏突入は初めてで、今の技術では事故の確率はゼロに等しいといわれても、不思議と緊張する。
 ブリッジの椅子に座り、何回も腕時計で時間を確認した。
  「ん?これは!正体不明機が一機接近しています。所属は・・・ネルティアです。」
  「ネルティア?なぜこんなところにいるんだ。」
 ネルティア国とは、ユーラシア大陸の北部や北極圏、火星を領土とする国家である。
 領土の地中には大量の資源となる鉱物が埋まっていて、それが国連に狙われた原因のひとつと思われている。
 本来、ネルティア軍が衛星軌道上にいることは稀で、普段は地球や火星での活動が主である。
  「あの様子だと、機体の試験を行っているようね。」
 ミランダが冷静に判断した。
  「うまくすれば気付かれないかもしれない。」
  「ああ、どっちみち隠れて進むしかないな。今は大気圏突入の準備の影響で、戦える機体はイクシードしかない。」
 
  『シヴァ、だいぶ慣れてきたな。』
  「はい。やっとですよ。ん?あれは・・・エターナルの艦?」
  『どうした?』
  「この宙域にエターナルがいます。どうしますか?」
  『エターナルか・・・。ちょうどいいな、実戦テストに付き合ってもらうぞ。』
  「えー!まあいいですけど、危なくなったらすぐ逃げますよ。」
 21歳の青年、シヴァ・ジェラーニエは最新鋭機のジュネス改を加速させ、エスペランサに迫った。

  「みっ、見つかりました。まっすぐこっちに来ます!」
 フェリナが叫んだ。
  「僕がイクシードで出ます。」
  「頼むぞ、1対1だから勝機はある。」
 ルディはブリッジを飛び出し、MTU格納庫へ向かった。

  「ルディ・カーティス、イクシード行きます!」
 カタパルトをすべるように発進し、UNKNOWN機に向かった。

  「一機出てきたか・・・。」
 ジュネス改の射程距離まで接近し、マシンガンでけん制する。
 白きMTUイクシードは左右に動きながらブレードに内蔵されたビームバルカンを発射した。
 二機の間には実弾とビームが飛び交い、お互いに近づくことができない。
 一瞬の隙を突き、ジュネス改がシールドに装備されたミサイルを放つ。
 ミサイルはまっすぐに飛んで行き、イクシードの右腕に直撃した。
  「うっ。」
 ルディは素早くブレードを左手に持ち替え、ミサイルの煙の中を突き進む。
 繰り出したブレードはジュネス改のマシンガンを叩き落とした。
  「うわぁ。」
 イクシードはトドメを刺そうとしたが、ジュネス改も負けてはいない。
 バランスを崩しながらも、接近してくるイクシードを蹴り、逆にイクシードがバランスを崩した。
 その時、二機の間を光の筋が横切り、二機を離れさせる。
  「なんだ?」
 シヴァが言い、ビームが来た方向を見る。
  「エスペランサからの砲撃?いや、違う。」
 ルディもビームが来た方向を見る。
 最初は何も見えなかったが、少しすると、接近してくるMTUが見えた。
 その純白のMTUは右手にビームライフルを持っていて、背中には複雑な構造をしたものを背負っている。
  『エターナルとネルティアか・・・。何をしているのかはわからないが、このゲイザーの視界に入ったものはすべて破壊される。』
  「こいつ・・・。」
 ルディはブレードで切りかかると、ビームサーベルで簡単に受け止められる。
 シヴァのジュネス改はビームソー(ビーム状のノコギリ)を取り出し、構える。
  『無意味だ!』
 純白の機体「ゲイザー」は目の前から消え、その直後にルディたちを後ろから衝撃が襲った。
 二機は吹き飛び、何とかバランスを整える。
  「この機体・・・普通じゃない。」
 ゲイザーはその後、背中の複雑なバックパックや腕部の装置からビームのムチを射出し、イクシードとジュネス改の各所を破壊していった。
  「うわぁぁぁーーー。」
 絶え間なく衝撃が襲い、ルディたちは逃げることもできない。
 そのとき、ゲイザーの横からビームが飛来し、ゲイザーは間一髪でそれを避ける。
  『くっ!』
  「リオか!」
  「兄さん!逃げて。」
 ゲイザーは、攻撃目標をリオのヘリオスに変えたらしく、ビームライフルを構える。
 反応が遅れたリオのヘリオスに向けてビームが発射され、今にもヘリオスに到達しそうだ。
  「リオが・・・やられる?そんなこと、そんなことさせるかぁぁぁーーー!」
 ルディの体の奥底に眠っていた力が蘇り、呪縛から開放されたような感じがした。
  「うおぉぉぉーーーー!」
 間一髪でブレードでビームを受け止め、ブレードはドロドロに融解する。
 ルディはそれを投げ捨て、ヘリオスからナイフを奪った。
  「リオ、危険だ。下がってるんだ。」
  「兄さん・・・。」
 一瞬ためらいを感じたリオだったが、すぐにエスペランサに戻っていった。

  『シヴァ、おい!どうした?』
  「破壊する・・・。ただ破壊する。すべてを破壊する!」
  『おい!シヴァ。』
 シヴァの面倒を見ていたネルティア軍パイロット「ナーサリー・ジーン」が呼びかけるも、シヴァは反応せず、荒々しく通信機のスイッチを切った。
 ジーンの声は消え、ジュネス改のコックピットは静まり返った。
  「破壊する。あいつを破壊する!」
 その静寂を破るように言い、ビームソーを持ったジュネス改は加速する。
 二重人格を持つシヴァはもう一人のシヴァ「アターカ・ラズルシャーチ」になり、破壊の欲求で頭が埋め尽くされたのだ。

  「この機体・・・許してなんかおけない!」
 覚醒したルディもイクシードを加速させ、ゲイザーに迫った。

  「「こいつさえ倒せば!」」
 二人同時に言い、ゲイザーの両側から迫った。
  「なんだこいつら!急に動きが。」
 ゲイザーのパイロット「カイザー・ヘルマン」が混乱している間に二機はゲイザーに突撃し、ゲイザーの左腕、右足が破壊された。
  「うっ、2対1では勝てんか・・・。」
 ゲイザーは瞬時に旋回し、撤退した。
  「終わった・・・。」
 ルディは深呼吸しながら言った。
  「はっ、僕は何をしていたんだ?」
 シヴァはやっと元に戻った。
  『とりあえず二機はエスペランサに着艦して。ネルティアの機体もそのままじゃ帰れないでしょ。エスペランサの進路は少しずれるけど、置いて行くこともできないから。』
 フェリナの声が響いた。
  「・・・戻ろう。」
  「うん。そうだね。」
 ルディとシヴァはエスペランサに戻った。

  「大気圏突入!」
 エスペランサは大気圏に突入した。

 やがて、大気圏突入時特有の揺れは収まり、大気圏突入が終了したことを告げる。
  「ここは・・・アフリカ大陸の中央部です!」
  「なんだと?進路変更は少ししかしていないはずだが・・・。」
  「大気にあおられたんでしょう。」
 ルディと共にブリッジにいるシヴァが言う。
  「アフリカか・・・。」


  次回予告
 大気圏突入時の不祥事により、アフリカ大陸に降り立ってしまったエスペランサ。
 さらに、アフリカ大陸では、アスカ国の内乱が起こっていた。
 エスペランサは大気圏突入のショックで航行不能に陥り、先進国を目指す「反アスカ勢力」と古代文明を存続させようとする「アスカ勢力」の戦いに巻き込まれてしまう。
 そこに忍び寄る、不気味な影が・・・。

  次回! 第六話 熱い砂の大地(前編)
   おたのしみに!


  ダブルオーの一言
 お待たせしました。第五話です。
 遂にルディが覚醒、初登場のシヴァも二重人格を堂々と披露しました。って言うかゲイザー弱っ!
 次回では、もう一人新しい人が出てきます。

 あ、ひとつ気になったんですが、ウニラの「レゴバカ」でやっている「間違った世界」の第四話の最後に、ウニラの一言みたいのがあるんですが、あそこに「後はダブルオーと会うだけなので・・・」って書いてあります。
 「架空の人間(シヴァ)にどうやって会うんだ!」ってツッコミ入れたくなりました。
 正式には「ダブルオーのルディに会う」だと思います。

                    <第四話 ホーム 第六話>
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