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第四話 イクシード宇宙へ 

  第四話 イクシード宇宙へ
  「ルディ・カーティス、イクシード行きます!」
 レバーを倒し、勢いよく発進する。
  「ううっ。」
 強いGに耐えながらもイクシードを加速させ、少し前に発進したミランダのヘリオスに追いつく。
  「ルディ、大丈夫?」
  「何とかなりますよ。」

  「イクシードの強いGに耐えられるなんて・・・ミランダが言ったとおり、彼は普通の子じゃない。」
 アルバートは独り言を言いつつ、エスペランサから離れていくイクシードを見ていた。

  「敵艦は5隻。ちょっと多いけど、イクシードの存在は大きいな。」
  「兄さん、僕も行くことにしたよ。」
  「り、リオ、お前・・・。」
  「兄さんにできるんなら僕にもできるはずだ!」
  「でも・・・。」
 言い返す言葉を捜しつつ、ルディはさらにイクシードを加速させる。
 ルディの操作に応えるように、イクシードは青い光の尾を引きながら流星のように宇宙を駆けていった。

  「敵艦からMTU部隊が発進しました。」
  「機種は?」
  「先行しているのはヘリオス3機とUNKNOWNが1機です。」
  「UNKNOWNか・・・。対MTU戦闘用意!接近を許すな。ラザールも出させろ。」
  「ラザール・アロン少尉でありますか?」
  「ああ、調整は済んでいるはずだ。」
  「了解しました。すぐに出させます。」
 国連艦隊の巡洋艦からは、次々に宇宙戦闘機のスペースホークが出撃する。
 その中で、一機だけMTUが出撃していた。機体名は「フランジュ」である。
 パイロットはラザール・アロンで、国連軍ラボで人工的に強化された人間である。
 その能力は超人類にも勝るとも劣らない。
  「ようやく出撃か・・・。暇つぶし程度にはなればいいが。」
 特殊な形状をしたフランジュはスペースホーク隊の中をジグザグに飛行し、先頭に立った。

  「一機先行してくるのがいるぞ。」
 エスペランサのMTU部隊の先頭に立っているライナスが言った。
  「該当データなし。UNKNOWNか。ルディ、リオ、気をつけて!」
  「正体不明機・・・ですか。」
  「射程範囲に入るぞ。気をつけろ!」
 ライナスは不明機に対して左側から回り込み、ミランダ、ルディ、リオは右側から回り込む作戦だ。
 ライナスがけん制としてプラズマビーム砲「ヘリオスライフル」を放つ。
 フランジュは易々とそれをかわし、反撃のビームを浴びせかける。
  「くっ、なかなかな精度だぞ。」
 ミランダ側からも一斉攻撃を開始した。
 フランジュは5対1では不利と考えたのか、ビームライフルでこちらの接近を阻みながら間をとった。
 ルディたちは慎重に接近しつつ、相手の動きを待つ。
 すると、敵機から通信があった。
  『やあ、エターナルの諸君。僕の名前はラザール・アロン。
   僕の始めての遊び相手になってくれるのは君たちだね。
   このフランジュのサブバレル・・・見せてあげるよ。』
  「通信?」
  「遊び相手って・・・。」
 だが、そんなことを言っている暇は無かった。
 フランジュから何かが宙に射出され、それに気づいたときには背後から来るビームが機体を掠めていた。
  「うわっ!」
  「何なの?」
 ミランダとライナスのヘリオスが狙われ、二人は声を上げる。
  「ミランダさん、ライナスさん!」
 ルディが向かおうとしたが、目の前をあのビームが横切り、あわてて機体を止める。
  「私たちは大丈夫。早く逃げて!」
  「そんなことできません。あいつを倒さないと!」
  「素人のくせに生意気なこと言うな!」
  「またあの攻撃が来たら!」
 ルディはそう叫び、イクシードをフランジュに向ける。
 イクシードの上からビームの雨が降り注ぎ、瞬く間にイクシードの左腕が破壊される。
  「うわっ!」
 イクシードは反動でデブリに叩きつけられ、コックピットにも激しい衝撃が襲った。
  「こんなことで!」
 体勢を立て直し、再びフランジュに接近する。
 フランジュは今度はビームサーベルを手に取り、イクシードのブレードに対抗しようとした。
 ビームの刃と実剣が激突し、反動でお互いが吹き飛ばされる。
 しかし、フランジュの無人誘導式自律砲塔「サブバレル」がイクシードの周囲を囲み、今にもビームが発射されそうだった。
 だが、そのビームが発射されることは無かった。
  「コントロールシステムがエラー?くっ、ろくに調整していないから。」
 ラザールは悪態をつき、フランジュは撤退した。
  「行ってくれたか・・・。」
  『・・・こちらエスペランサ。現在、敵戦闘機の接近を許しています。至急、援護をお願いします。』
 ノイズ混じりのモニターの中でフェリナが応援要請をしてきた。
  『ルディ、リオ、ライナス、行くよ!』
 ヘリオスとイクシードはエスペランサに戻る。
 すると、対空射撃を行いながらも被弾し続けているエスペランサがあった。
  「エスペランサが!」
  『大丈夫だ、あんなことじゃ沈まない。早く援護するんだ!』
 ライナスの言葉を聞き、ルディはイクシードを加速させた。
 強いGがかかり、見る見るうちにエスペランサに接近した。
  「エスペランサをやらせるか!」
 スペースホークに迫り、ブレードで一刀両断する。
 スペースホークはばらばらに砕け、残骸は宇宙へ消えていった。
 ルディはそれに目をくれず、次の敵機を狙う。
 すれ違いざまに敵機の翼を切り取り、バランスを失った敵機はデブリに突っ込んだ。
 だが、その間にも敵艦から次々にスペースホークが発進してくる。
  「元を断たなければ終わらないか。」
 ルディはイクシードを反転させ、敵艦隊に向かった。
  『おい、ルディ、何するつもりだ。』
  「敵艦をやらなきゃ被害が増える一方です。」
  『お前一人で行くのか?』
  「イクシードなら大丈夫です。」
 ルディはそう言うと、左腕が破壊されたままのイクシードを敵陣に突入させた。

  「MTUらしき熱源接近!例の不明機です。」
  「迎撃、弾幕を張れ!」

 国連艦隊の巡洋艦から対空射撃が行われ、イクシードを狙う。
 ルディは難なくそれをかわし、敵艦のブリッジの前に到達した。
  「墜ちろー!」
 ブレードはブリッジを貫通し、その艦は動作を停止した。
  「次っ。」
 次の艦を捕捉し、急加速する。
 砲撃してくる砲台をブレードに内蔵されたビームバルカンで沈黙させ、後方に回ってエンジンを攻撃した。
 燃料に誘爆したのか大爆発を起こし、隣にいた艦も巻き込んだ。
  「3つ。」
 その時、イクシードのセンサーが何かを発見した。
  「死角からスペースホーク?」
 そのスペースホークは体勢を微調整し、ミサイルを発射しようとした。
  「避けられない!?」
 しかし、ミサイルが発射される前にスペースホークはビームに撃墜された。
  『勝手に行くな!』
  「ライナスさん。」
 ライナスの専用ヘリオスがヘリオスライフルを連射しながらイクシードに接近した。
  『援護する。敵艦を頼むぞ!』
  「了解。」
 ライナスがスペースホークをけん制し、ルディが艦を仕留める。この戦法により、残りの2隻の艦も撃沈され、デブリ帯付近の艦隊戦は終わりを告げた。
  『任務完了。各機は帰還してください。』
 イクシードとライナス専用ヘリオスは並んでエスペランサに向かい、無事に着艦した。
 ルディがコックピットを降りると、ミランダがこっちにやってきた。
  「ルディ、敵艦5隻撃沈なんてすごい!」
  「ありがとうございます。イクシードの性能のおかげかもしれませんが。」
  「でもあのイクシードを操縦できるなんて・・・。」
  「最初は難しかったけど、だんだん動かせるようになりました。」
 そんな会話をしながら二人はMTU格納庫を出た。

  「この宙域に敵反応なし。地球への進路もオールクリアです。」
  「ご苦労、フェリナ。後はゆっくり休んでくれ。」
  「はい。」
 ブリッジを出るフェリナとすれ違い、ルディとミランダがブリッジに入った。
  「ルディ、もうすぐ地球に入るぞ。グラードルに到着したら、君とリオはエスペランサを降ろす。」
  「えっ、何でですか?」
  「君たちを戦いに巻き込んでしまった。だから君たちを故郷に帰す。グラードルは中立の立場に立ち続けるはずだ。あそこほど安全な国は無いな。」
  「はい・・・。」


  次回予告
 大気圏突入準備を進めるエスペランサの前に、該当データが存在しない新型機が現れる。
 識別信号からするとネルティア軍の機体のようだ。
 戦闘を挑んできた新型機の前に、エスペランサを守るためにルディが立ち上がる。
 果たしてルディは新型機に勝てるのか!

  次回! 第五話 大気圏突入
   おたのしみに!


  ダブルオーの一言
 やっと第四話書きました。
 イクシード初戦闘です。最初はやられ気味だけど後半は恐ろしい活躍です。
 1対5の不利な戦いを勝利に導いたのはルディのおかげでしょう。
 最後が微妙な感じがしますが気にしないでください。
 あ、レゴ作品集にもイクシードって機体がありますが、あれは失敗作なのでもっとかっこいい機体を想像してください。
                    <第三話 ホーム 第五話>
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